快適なホテルスタイルになっても、老舗温泉旅館の心は忘れません。
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甲府湯村温泉
湯村ホテルB&B
代表取締役社長 山本希安 |

私が先代に旅館を手伝うよう呼び戻された昭和30年代の湯村温泉は
、温泉郷を流れる湯川にあふれる湯がそそぎ、冬でも裸足で蜆(シジミ)捕りが出来ました。夏のはじめには蛍が舞い、芸子さんを連れた旦那衆がカランコロンと下駄を鳴らして歩いておりました。
今では甲府市も都市化されましたが、まだまだ湯村温泉は人情や自然が生きる鄙びた良い町です。
時代の流れに併せ、湯治宿から観光温泉旅館になり、ダンスホールやジュークボックス、ロタミントンなどを置いた時代もありました。
カラーテレビを全室に揃えた時、トイレ付きの部屋を特別室として初めて売り出した時、露天風呂を作った時など
、その時代その時代でいつも一生懸命でした。
旅館で結婚式が流行った時は、毎週土曜日・日曜日に昼と夜と4組づつ披露宴を
こなした時もありました。
お恥ずかしい話ですが、あまりに忙しくて管理が行き届かなくなっていたのでしょう。昭和の終わり頃に、1度食中毒という大きな事故を起こしてしまい、色々な方たちに大変な迷惑を掛けてしまいました。
当然のようにあっという間に予約台帳は真っ白になり、天狗になっていた私は鼻をポキリと折られました。
時を同じくして次第に観光ブームが終わり、施設も老朽化し、お客様がどんどん減って
いきました。しかし、どんなことをしてもお客様が欲しいので、高い手数料を払って旅行社になんでもいいからとお客様を送っていただきました。
そうしていつの間にか、お客様の声を直接聞く事の出来ない宿、また、経営者の顔の見えない宿になっていたと思います。
これではいけない
ホテルを根本から変えてみよう
そう思い立ってからの数年間は、日本全国の評判の良い旅館やホテル、ペンションや民宿を泊まり歩きました。高単価で非常にサービスの良い旅館。逆に安いけれど感謝の気持ちがお客様に伝わらないホテル。家族だけで頑張る宿。
色々な宿を転々としましたがいつも違和感を感じておりました。ホテルの方針やシステムにお客様を合わせさせている、お客様はその都度気分も予算も一緒に来る
パートナーも違うのに、またダイエット中の方もいれば、病気療養中の方も、親御さんに感謝を込めた旅行もあれば、自分へのご褒美の旅行もあるはず。
宿の人間が一方的に良いと思っているサービスは、果たしてお客様が望んで喜んでいただいているのだろうか?また、ターゲットを勝手に決めて偏ったサービスをして、料金を上げる事は望んていないお客様にとって迷惑なことではないだろうか?
そんな私が考えた宿は・・・
女性一人でも安心してご利用いただける温泉宿 。
おしつけでなく必要な物が手が届く範囲にそっと置いてある快適な温泉宿
。
料金が一年中同じで食事も自由に選ぶことが出来る温泉宿
。
女中や布団敷きがお部屋にズカズカとお邪魔しない温泉宿
。 |
いままでに体験したことのない
ちょっと不思議な温泉宿かもしれませんが、是非一度私の宿を楽しんでみて下さい。 |